スギケンの気まぐれ日記

バイクと山登りが趣味です。

昨日の理由は?

実は業績不振の理由は明らかなのだ。

年間の受注棟数で、だいたいの予定を立てていた。
それが秋から冬に掛けて急に予定が大狂い。
なんと2件のお客さんが、半年工期を延ばして欲しいと…
さすがにこれを聞いた時は頭の中が真っ白になってしまった。

順調に3つの現場でまわして行く予定が、なんと8人もの職人さんが1つの現場に固まってしまった。
これでは段取りがうまくいくはずも無く、労務費が焦付くはず。
そればかりか工場や倉庫の片付や、棚を造り整理整頓をしたり、自分の家を直してもらったり…
ずいぶんと無駄な労務費を使ってしまったのだ。
たら、ればではないけども、やはり努力が足らなかったのか…

まぁそれはそれで済んだ事として、現在ウチの会社では、スローフードな住宅。
住宅の地産地消を志して2年になる。
全国画一的な家では無く、福井には福井の家。若狭には若狭の家があるのではないかな。
現在施工中の家は、使用木材のなんと70%を県産材でしめている。
それにオール国産の材料である。

安易にフランチャイズに入り、ホワイトウッドで建ててしまう家。
本の森林が荒れる現況となった米松を多用した家。
それがどんなに安くても良いとは思わない。

秋には県産材で作り、県の補助金を使用した家として、構造見学会を開催する予定であるのだ。
そして違う家で完成内覧会も12月にする予定。

若狭の材料で作った若狭の家。
ハウスメーカーには絶対マネが出来ない家作りなのである。
果してこの構想が、この小さい商圏の顧客の心を掴むであろうか。
もし掴めなかったら地域に根ざした工務店などは、ハウスメーカーに一掃されるかもしれんなぁ…
全国画一な住宅が売れるならば、デザイン,営業,宣伝に大きな力を持つ大企業のハウスメーカーには勝てるはずも無いのである。


今年の秋は勝負の年か…
地域の工務店が生き残れるように、やれるだけの事はやってみよう…