スギケンの気まぐれ日記

バイクと山登りが趣味です。

丸太梁

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地棟と言って、屋根の一番天辺の下の梁。
ここら辺では大黒柱より家の最も重要な部分。
この梁を上げる時は、酒を1升丸まるふりかけ、家族全員が見守りながら上がっていく。
田舎の方へ行くと、伊勢音頭を歌いながらあげる場合もあるのだ。

この丸太を取り付ける梁にどうやって墨をつけるか?
手板と言うものに丸みの角度をさしがねで移して行き(影をひかると言う)、その手板に移した丸みを梁に墨をしていく。
これも間違ったら大変だ!
なんせ親戚中が見てる中、地棟が合わん!てな事は出来ませんからね~。

材種ですが、もちろん地の松。
なぜかこれだけは地松です。昔からのこだわりがあるのかな?
このところ地松が松くい虫にやられ、かなりの貴重品となってしまった。
旬が良い地松はのこで切れ目を入れると、じわ~とヤニが浮いてくる。
墨を付けている時、さしがねも手もべとべとになってしまう。それだけ脂分が多く、耐久性も良いのでしょう。
その点この木は文句なしの地松。
この地松もロフトの真ん中に通り、化粧で見せるつもり。
面白い家になりそうです。