スギケンの気まぐれ日記

バイクと山登りが趣味です。

丸太梁

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昨日建前が無事終了し、以前ブログで紹介した蔵の地棟が納まりました。
大工さんは、昔の柱のホゾ穴をそれらしくわざと残したらしいです。

胴梁を受けるように配置し、丸太同士の取り付けがなんとも言えませんね。
以前にも書きましたが、この梁の下が家族団らんのリビング。
100年以上蔵及び家族,財産を見守ってきたこの梁。
見事に復活いたしました。

しかしせっかくのこの梁を、天井で隠してしまっては愚の骨頂。
そこは構造材を表に現す「木の家」ならではの仕上げ。
天井を屋根面に沿って斜めに張り、丸太梁は当然のこと難しい取り合いも全て見せてきます。

思えばこの丸太同士の取り付け、今の若い大工さんでは出来ないかも知れませんね。
現場にて部材を、ドライバー及びカッターナイフだけを使用して完成する家もあります。
ですから、さしがねや墨さしなどの道具も、手に持った事がない方もいるのでは無いでしょうか。
コストの削減,時代の流れと言う理由から、仕方が無い事かも知れません。
しかし住宅も文化と考えるなら、伝統的に受け継がれてきている大工さんによる工法。
「規矩術」と言いますが、前記の理由にてこのまま無くしてしまっても良いものでしょうか…