スギケンの気まぐれ日記

バイクと山登りが趣味です。

丸太の仕口

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いくらプレカットの技術が進歩しても、この台持継はさすがに手による加工が必要です。

おまけに丸太の丸みを軒桁に移す技術も同じではないでしょうか。
アリだけの場合ならプレカットでも可能かもしれません。
ですが大入れによる仕口の場合、やはり昔ながらの手法で墨をします。

先ず丸みを別に用意した板にさしがねで拾い、その手板に拾った丸みを、今度は軒桁に移します。
こんな事で実際綺麗に写せるのかと思いますが、それが結構綺麗に写せるのですよ。
なんとも理にかなった墨の仕方です。

昔の大工さんは偉い人で、何百年も前にこんな手法を考えついたのですね。

もし今の技術を使うなら…
大きな自在定規を使い、それで丸みを取り、軒桁に写しますか?

でも確実にしかも早くとなると、この手板を使った隅の仕方が一番と思います。
昔ながらの伝統的な手法、これからも伝承していかなければなりませんね!!


とは言いながら、このような丸太梁を使用する家はめったに見掛けなくなりましたが…