スギケンの気まぐれ日記

バイクと山登りが趣味です。

継手

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梁の継手です。
この家は縦方向に長い為地棟は1本もんじゃ無理で、どうしても継手が出来てしまいます。
だいもち継と言って、プレカットではどうしても出来ない刻みです。
高さの関係と斜めの部分をピッタリと合わすのが結構大変。
墨もそうですが、刻む者も慎重に作業しなければいけません。
昔から墨半分と言う言葉があり、幅1ミリくらいの墨の線を半分残して鋸やノミをいれます。
そうすれば自然と木と木がピッタリと合わさります。
鋸が墨に反していがんでいったりしたら、もうそれで隙間が生じてしまいますね。
大工さんの仕事って難しいものです。

まぁハウスメーカーフランチャイズの家は、構造材はもちろんの事化粧物までも全て工場でプレカット。
ゴミは出来ませんが熟練工はもはや必要ありません。
ドライバーがあればそれで事たります。いやはや寂しくなりますねぇ。

熟練工が高年齢化でいなくなったら、寺社仏閣及び和室を仕上げる事が出来なくなってしまう。
日本の文化がなくなるかも知れませんね。
そうなる前に地元熟練工が頑張らねば。